自分のタイミングで家から荷物を預けられる、宅配トランクルームサービスミニクラ(minikura)のサービスを運営している会社を皆様はご存じですか?
答えは、寺田倉庫株式会社です。
そんなこと知っても何か意味があるの??ミニクラはいいサービスだけど・・・
運営している会社の状況を知ることはとっても大事ですよ!
ミニクラは現状、格安で手軽に荷物を預けることができる質の良いサービスですが、良いサービスがずっと続くとか限りません。
昨今の例だと楽天が携帯事業に参入に、その分野で大きな赤字を計上するとともに楽天市場のポイントサービス幅が悪化していったケースがあります。
運営会社の利益状況が悪くなってしまえば、保管料の値上げなどサービスの低下を起こす可能性もあります。いまミニクラを利用している方は特に運営元の寺田倉庫の現状を知っておいて損はありません。
筆者が運営元の寺田倉庫株式会社に関してわかりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください。
私が調べてみました。
- ミニクラ(minikura)運営会社の特徴
- 寺田倉庫株式会社は1950年創業の超老舗
- 総資産300億円超の優良企業
- ミニクラのシステムや倉庫を他企業が使い市場拡大を目指している
- 利用者も順調に増えて経営状況は健全
監修・執筆者:宅配型トランクルームサービスを「実際に使ってみたからわかる利用者目線」をモットーに、利用したことがない人に分かりやすく良い所も悪い所も本音でレビュー。
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ミニクラ(minikura)運営会社の事業内容と特徴
宅配トランクルームサービス、ミニクラを運営している企業は寺田倉庫株式会社です。会社概要は以下のようになっています。
会社概要 | |
社名 | 寺田倉庫株式会社 |
本社所在地 | 東京都品川区東品川二丁目6番10号 |
業種 | 倉庫・運輸関連業 |
設立 | 1950年10月 |
代表取締役社長 | 寺田 航平 |
資本金 | 1億円 |
総資産 | 307億100万 |
詳細な情報 | 公式HP |
戦後間もない1950年に先代オーナーである創業家寺田保信氏により設立され、長らく食品などを預かる一般的な倉庫業だったところから徐々にワインセラーやトランクルーム業をスタートし、2012年に宅配型トランクルームサービス「ミニクラ(minikura)」がスタートします。
2017年にZOZOの前澤友作社長がバスキアの絵画を123億円で落札したことが話題になりましたが、この絵画を保管していた場所が寺田倉庫と言われています。
寺田倉庫にとってミニクラは数ある事業の中1つであり、特に2016年以降はアートギャラリーやレンタルスペース、カフェなど貸倉庫業の範囲を超えた事業展開をしています。
- トランクルーム、ワインや美術品の倉庫保管サービス
- イベントスペースやライブハウスの提供サービス
- エリア開発のトータルプロデュース
基本的には法人や事業利用に向けたサービスであり、これらのノウハウや技術が詰まった寺田倉庫のサービスをミニクラを通して個人利用ができることは非常にお得です。
ミニクラ(minikura)の業績や株式上場
寺田倉庫は非上場の株式会社であるため、売上高などを把握することができません。正確なデータとしては官報決算データベースから2022年7月の決算公告を見ることができます。
2022年3月31日での決算で当期純利益が3億8700万円、利益剰余金は積み重なって112億円に到達しています。資産は貸倉庫業のため固定資産に偏っていますが、流動資産も70億円以上あり、よほどのことが無い限り傾くことはない、堅調な経営状況と言えます。
もうひとつ、過去5年分をさかのぼった決算一覧のデータがこちら☟
直近の決算一覧
決算末日 | 純利益 | 利益剰余金 | 総資産 |
2022年3月31日 | 3億8700万円 | 112億4700万円 | 307億100万円 |
2021年3月31日 | 16億4300万円 | 108億6000万円 | 291億7100万円 |
2020年3月31日 | ▲8億5300万円 | 92億3500万円 | 293億2900万円 |
2019年3月31日 | ▲11億1900万円 | 100億8800万円 | 300億6400万円 |
2018年3月31日 | ▲17億1500万円 | 112億800万円 | 未反映 |
純利益がマイナスの年もありますが、新規事業への投資(アトリエギャラリーなど)での赤字だったり、新型コロナウィルス蔓延による影響によるものなので今後は事業で大きな赤字を出すことはなく運営されていくでしょう。
何よりも創業から70年以上続く超老舗企業です。業界内では安定している企業の筆頭と考えてよいでしょう。
決算はよくわからないけど、なんだかすごそう・・・!!
詳しく理解しなくてもそんな認識でオッケーです!
ミニクラ(minikura)の会員数
現在の会員数は情報が見つからなかったため不明ですが、2014年の段階で20万人を越えており、預けるボックスの取り扱いアイテム数は2018年の段階で1800万個に到達しています。
宅配型トランクルームの世間的認知がまだまだない状態の2012年はなかなか会員数が伸びず、預けるボックスも撮影ありのMONOプランではなく、開封撮影なしのHAKOプランのほうが注文が多かったとのこと。
普通貸倉庫業や運送業では、預かった荷物は開封しないのが鉄則。その業界常識を破ることに挑戦したのが、寺田倉庫でした。
「預かった荷物を1点ずつ管理することができれば新しい顧客需要を満たすことができるのではないか」と考え、今まで培ってきた倉庫と物流のノウハウにITを掛け合わせ、ネット上で荷物を「見える化」して預かることができました。これにより顧客とミニクラ双方にメリットのある「宅配型トランクルームサービス」が出来上がりました。
2013年にスタートしたヤフオク出品代行のオプションにより、撮影して保管する意味と需要が向上し、撮影ありのプランが激増するようになったそうです。
ミニクラのシステムAPIの開放
寺田倉庫の業務展開を語るうえで欠かせないのがミニクラシステムのAPIを公開しているという点です。
「ん?APIって何??」と思った方も多いはずです。
APIとは?
APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」の略称です。一言で表すと、ソフトウェアやプログラム、Webサービスの間をつなぐインターフェースのことを指します
(ビジネス+ITより引用)
ミニクラはこのAPIを自社の為だけではなく、他社にも使えるように提供しました。
つまり2012年からのミニクラのノウハウ・技術が詰まったシステムを提携することで他社にも使えるようにしたということです。
事業者はいちからシステム作るよりよっぽど助かりますね!
これにより、物流の部分に苦労しやすいスタートアップ企業がミニクラの力を借りて、会員数を拡大しているケースが増えました。例を挙げると、スタイリストが用意した服を送ってくれるレンタルサービス「airCloset」やショッピングサイト「BUYMA」の返品サービスなど、ミニクラのAPIを利用して運営しているサービスになります。
他に、同業他社になる「Summary Pocket(サマリーポケット)」や「ディノスクローゼットサービス」もミニクラのAPIや寺田倉庫自体を使っているサービスになります。異業種への提供、起業の支援、同業種にまでもシステムと倉庫を提供することで、寺田倉庫の利用者の拡大を目指しています。
システムAPIが解放されたことで、膨大な数の企業が自社サービスとしてミニクラのシステムを利用していくことで、想定以上の市場拡大がされていくことが予想されます。
賢い事業展開だなと感心してしまいます!
ミニクラ(minikura)競合他社「サマリーポケット・ヤマト運輸」
ミニクラの競合他社はミニクラのシステムと倉庫を使用している企業や配達を営む企業になります。
その代表格が「サマリーポケット」「ヤマト運輸」
サマリーポケットは2015年に宅配型トランクルームサービスの事業を開始し、現在会員数100万人を突破した急成長企業で、業界内では大手になります。
ヤマト運輸の「宅トラ」は宅配型トランクルームサービスをサマリーポケットの1年後の2016年提供しており、同じくシェアを争うライバルの一つ。
どこの宅配型トランクルームサービスがおすすめなんだろう?
少しだけお待ちください。
当サイトではすべての宅配型トランクルームサービスを利用したからわかる「おすすめ宅配型トランクルームサービス」を作成予定です。
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ここまで紹介してきた寺田倉庫株式会社が運営しているミニクラを当サイト「ドコオク」では、ミニクラの料金プラン・実際に使ってみた・退会方法まで様々な関連記事を執筆しています。
どうぞご覧ください!
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ミニクラの運営会社を調べてみた【まとめ】
筆者によってミニクラの運営会社である寺田倉庫を調べてみたところ、総資産300億円以上で直近でも2年連続黒字を計上している優良企業であることがわかりました。
またミニクラの顧客拡大だけではなく、他事業への展開や多くの企業にミニクラのシステムを活用してもらうことで業界の市場規模拡大にまで努めている、先を見据えた賢い企業であることもわかりました。
1950年から続く老舗の企業でもあるため、利用者は安心してサービスを利用しやすく、これからもミニクラの利用者は伸びていくことでしょう。
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